「結婚相談所はやめとけ」「金の無駄」と検索されるとき、その背景にはだいたい決まった不安があります。高い/途中でやめられない/成婚率が低い/会員数が水増し/年齢が高いと無理/結局自分次第。
この記事では、この6つを一つずつ、公式の料金・法令・公的統計で確認します。結論から言うと、当たっているものと、事実と違うものが混ざっています。
最後に「向いていない人」も書きました。当サイトは特定の相談所を勧める立場を取らないので、正直に書きます。
当サイトは出典のない体験談・口コミを掲載していません。「やめとけ」という声そのものを集めても、それが本当かどうかは検証できないからです。代わりに、検証できるものだけを検証します。 料金は主要7社の公式サイト(2026年8月14日確認)、法令は消費者庁のガイド、統計は厚生労働省と国立社会保障・人口問題研究所の公表資料を使いました。
理由1「高すぎる」→ 実際の金額はこうです
1年活動して成婚した場合の総額を、主要7社の全プランで算出しました。
| 水準 | プラン | 1年総額 |
| 最も安い | オーネット スーペリア(45歳以上限定) | 178,200円 |
| 年齢制限なしで最安 | エン婚活エージェント | 231,000円 |
| 中間 | オーネット オーネットプラン | 314,600円 |
| 中間 | パートナーエージェント オンラインコース | 490,600円 |
| 最も高い | ムスベル エクセレント | 1,018,000円 |
計算式は「初期費用+月会費×12+成婚料」。税込。当サイト算出で、各社の公表値ではありません。26ケースの一覧は結婚相談所の料金相場にあります。
「高い」は事実です。 23万円から102万円は小さな金額ではありません。
ただし「金の無駄」かどうかは別の問題です。同じサービスに見えて約5.7倍の開きがあるという事実のほうが重要で、ここを知らずに高いほうを選ぶことこそが無駄になります。
差の主因は成婚料(220,000円、ムスベルは330,000円)の有無です。エン婚活エージェント、ツヴァイ紹介プラン、オーネットのオーネットプラン、オーネット スーペリア、フィオーレコースは成婚料が設定されていません。
20代なら20代割で1年総額205,150円(オーネット オーネットプラン)まで下がります。他社から乗り換えるならのりかえ割、一度退会した会社に戻るならツヴァイの再入会割が入会初期費用50%OFFです。詳しくは結婚相談所の費用を抑える方法にまとめています。
判定:当たっている。ただし約5.7倍の幅がある。
理由2「途中でやめられない」→ これは事実と違います
契約期間中はいつでも、理由を問わず中途解約できます。 特定商取引法で認められた権利です。
さらに、事業者が請求できる額には上限があります。
| 時点 | 請求できる額の上限 |
| 役務提供開始前 | 3万円 |
| 役務提供開始後 | 2万円 又は 契約残額の20%に相当する額のいずれか低い額(+提供済み役務の対価) |
出典:消費者庁 特定商取引法ガイド(2026年8月14日確認)
契約直後であれば、法定書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフもできます。
オーネットの公式Q&Aにも「会員活動開始後、いつでも中途解約できます。規定に基づいて前払い料金内で返金がある場合は返金します。解約・退会後に月会費は発生しません」と記載されています。
エン婚活エージェントに至っては契約が月単位で、公式FAQは「最低活動期間はございませんので、お客様のご都合に合わせてご退会いただくことが可能です」「解約時、サービス卒業時も料金はかかりません」と記載しています。
判定:事実と違う。法律で中途解約が保障されており、請求額にも上限がある。
理由3「成婚率が低い」→ 比較できる数字がそもそもありません
主要7社の公式サイトを確認したところ、成婚率の算出根拠(分母が何か)を公開していたのは1社だけでした。
- フィオーレ 52.0%(分母は2012〜2025年の全退会者16,692名。分子は成婚退会者8,684名)
- サンマリエ 86.3%(分母は成婚退会者。1年以内に成婚した人の割合ではなく、成婚した人の活動期間の分布)
残る5社は、率そのものを表示していないか、算出根拠を確認できませんでした。
「成婚率が低い」と言うためには、何を何で割った数字なのかが揃っている必要がありますが、揃っていません。 高いとも低いとも言えないのが実際のところです。
詳しくは結婚相談所の成婚率にまとめました。
判定:判定できない。低いとも高とも言える根拠がない。
理由4「会員数が水増しされている」→ 半分当たっています
各社が表示している会員数の多くは、自社会員ではなく外部ネットワークとの合計です。
| 会社 | 表示 | 内訳 | 単独会員数 |
| パートナーエージェント | 19.2万人 | 3ネットワークの単純合計(重複控除なし) | 非公表 |
| ツヴァイ | 11.2万人 | ZWEI 24,480名+IBJ 104,859名−重複16,946名 | 24,480名 |
| フィオーレ | 75,048名 | SCRUM+CONNECT-ship−重複 | 7,714名 |
| オーネット/IBJメンバーズ/サンマリエ | 12.1万人/110,420名/101,240名 | 注記あり、または内訳の記載を確認できず | 非公表 |
出典:各社公式サイト(2026年8月14日確認)
ただし「水増し」という表現は正確ではありません。 各社は注記で内訳を書いており、隠しているわけではないからです。ツヴァイとフィオーレは重複まで差し引いています。
問題は、注記まで読まないと比較できない形になっていることと、基準が会社ごとに違うことです。
判定:半分当たっている。数字は合計値だが、注記に書かれている。ただし横並び比較はできない。
理由5「年齢が高いと無理」→ 統計を正直に見ます

厚生労働省の人口動態統計(令和6年概数)から、妻の年齢階級別の初婚率です。
| 年齢階級 | 妻の初婚率(女性人口千対・2024年) |
| 20〜24歳 | 15.07 |
| 25〜29歳 | 39.43 |
| 30〜34歳 | 20.14 |
| 35〜39歳 | 7.91 |
出典:厚生労働省「令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」表9(2026年8月14日確認)
35〜39歳は25〜29歳のおよそ5分の1です。 これは事実なので、そのまま書きます。
一方で、平均初婚年齢は夫31.1歳・妻29.8歳(2024年概数)で、1995年の夫28.5歳・妻26.3歳から30年で夫2.6歳・妻3.5歳上がっています。 30代前半は初婚として珍しい年齢ではありません。
また50歳時未婚割合は、2020年の国勢調査時点で男性28.25%・女性17.81%でした(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2024)」表6-23)。
判定:年齢とともに初婚率が下がるのは事実。ただし「無理」ではない。
当サイトは「◯歳を過ぎたら手遅れ」といった書き方をしません。上の数字は事実ですが、個人が結婚できるかどうかを決める数字ではありません。 判断材料として示しているだけです。なお45歳以上を対象にしたオーネット スーペリア(1年総額178,200円・成婚料なし)のようなサービスもあります。
理由6「入会すら断られることがある」→ これは本当です
入会資格を満たさないと契約できません。 公式サイトで資格を明示していた2社を挙げます。
| 会社 | 入会資格 |
| IBJメンバーズ | 男性25〜49歳(年収基準あり)/女性20〜39歳 |
| ツヴァイ | 男性18歳以上で一定収入のある仕事に就労中/女性18歳以上(男女とも高校生は除く) |
出典:loungemembers.com、zwei.com(2026年8月14日確認)
IBJメンバーズは50代が男女とも対象外、40代女性も対象外です。 これは公式の比較表に明記されています。
必要書類も確認しておくべき点です。ツヴァイは独身証明書・収入証明書・卒業証明書・現住所の確認証明書・お見合い写真を求めています。パートナーエージェントも「ご入会には本人確認のほか、各種証明書類の提出と入会面談が必須」と記載しています。
判定:本当。年齢・収入・書類の要件で入会できない場合がある。
向いていない人
正直に書きます。次に当てはまる方は、費用に見合わない可能性があります。
【今すぐ結婚したいわけではない】 「いい人がいれば」という段階なら、月会費が毎月かかる契約は負担になります。休会制度のある会社を選ぶか、時期を待つほうが合理的です。
【条件を譲る気がまったくない】 紹介や検索の申込数には上限があります(月6名〜30名程度)。条件が狭いと、そもそも紹介対象がいない状態になります。
【自分では動きたくない】 どの会社も、お見合いの申し込みや日程調整は本人が行います。担当者が代わりに交際を進めてくれるわけではありません。
そのうえで、「金の無駄」になりやすいのはサービス内容を確認せずに契約するケースです。たとえばオーネットの20代割は通常プランより安い代わりに、両想いマッチングの紹介数が毎月6名から3名に減ります。サンマリエの上位セットは検索の申込枠が増えますが、ハンドメイド紹介と本性診断レコメンドは全コース同じ月1名です。
上位コースにすれば紹介が増えるとは限りません。
向いている場合
逆に、費用に見合いやすいのは次のような場合です。
- 独身証明書の提出が全員に義務づけられている環境で相手を探したい(マッチングアプリとの最大の違いです)
- 期限を決めて活動したい(1年で成婚した場合の総額が計算できます)
- 自分の年代の会員数を事前に確認できる会社を選べる
特定商取引法の保護があるのも、この業態の特徴です。 クーリング・オフ8日間、中途解約の請求上限が法律で定められているサービスは多くありません。
よくある質問

- 結婚相談所は本当に金の無駄ですか。
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総額は掲載9社(総額を計算できる8社・26ケース)で178,200円から1,018,000円と約5.7倍の幅があります(当サイト算出・主要7社は2026年8月14日、ムスベルは同月16日時点の公式料金による)。同じサービスに見えてこれだけ違うため、比べずに選ぶと無駄になりやすいのは事実です。金額の中身と、成婚料が発生する条件を確認してから決めてください。
- 途中でやめると高額な違約金を取られませんか。
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特定商取引法で上限が定められています。役務提供開始前は3万円、開始後は「2万円」または「契約残額の20%」のいずれか低い額に、提供済みのサービスの対価を加えた額が上限です。これを超える請求には応じる必要がありません。
- 40代・50代だと入会できませんか。
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会社によります。IBJメンバーズは男性25〜49歳・女性20〜39歳が入会資格のため、50代は男女とも、40代女性も対象外です。一方でオーネット スーペリアは男女とも45歳以上が対象のサービスです。入会資格を公式サイトに明示している会社は少ないため、事前に確認してください。
- 成婚率が低いから意味がないのでは。
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会社をまたいで比べられる成婚率は公表されていません。算出根拠を公開していたのは主要7社中1社(フィオーレ)だけで、その52.0%も分母は「全退会者」です。高い・低いを判断する共通の物差しがない、というのが実際のところです。
- マッチングアプリでよいのでは。
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目的次第です。結婚相談所は全員に独身証明書などの提出を求めている点と、特定商取引法によるクーリング・オフや中途解約の保護がある点が違います。費用はアプリより高くなります。
- 上位コースにすれば紹介が増えますか。
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増えるとは限りません。サンマリエの場合、コースを上げると増えるのはIBJS検索の申込可能数(月10名→20名→30名)だけで、ハンドメイド紹介と本性診断レコメンドは全コース月1名で同じです。契約前にコース別のサービス比較表を確認してください。
まとめ
「やめとけ」と言われる6つの理由を検証した結果です。
| 言われていること | 検証結果 |
| 高すぎる | 当たっている。 ただし178,200円〜1,018,000円と約5.7倍の幅がある |
| 途中でやめられない | 事実と違う。 いつでも中途解約でき、請求額に法定上限がある |
| 成婚率が低い | 判定できない。 比較可能な成婚率が公表されていない |
| 会員数が水増し | 半分当たっている。 合計値だが注記には書かれている |
| 年齢が高いと無理 | 初婚率が下がるのは事実。 ただし「無理」ではない |
| 入会を断られる | 本当。 年齢・収入・書類の要件がある |
「やめとけ」の一部は事実で、一部は誤解です。避けるべきなのは結婚相談所そのものではなく、比べずに契約することです。
