結婚相談所の成婚率|分母を公開しているのは7社中1社でした【2026年8月時点】

主要7社の公式サイトで成婚率の表示を調べたところ、算出根拠(分母が何か)を公開していたのは1社だけでした。

成婚率は、会社をまたいで比べられる指標ではありません。「成婚」の定義そのものが会社によって違い、分母に何を置くかも公開されていないことが多いためです。この記事では、実際に各社が何をどう表示しているかを確認し、代わりに何を見ればよいかを整理します。

この記事で確認した範囲

2026年8月14日に、オーネット・ツヴァイ・エン婚活エージェント・フィオーレ・IBJメンバーズ・パートナーエージェント・サンマリエの公式サイト(トップページ、料金ページ、会員データページ)を確認した結果にもとづいています。当サイトが確認できなかっただけで、他の場所に記載がある可能性は否定できません。 数値はいずれも各社の公表値で、当サイトが独自に測定したものではありません。

目次

そもそも「成婚」の定義が会社によって違います

成婚率を比べる前に、分子である「成婚」が何を指すのかが揃っている必要があります。揃っていません。

公式サイトに定義を明記していたのは2社でした。

IBJメンバーズの記載:

お見合いや交際ではなく、プロポーズが成功し「婚約」した時点を成婚としています

サンマリエの記載:

成婚退会とは、結婚相談所の会員様同士が婚約・結婚の意思が固まっている状態。もしくはそれに近しい状態で退会することです。

「婚約した時点」と「婚約・結婚の意思が固まっている状態、もしくはそれに近しい状態」は、同じ範囲ではありません。 後者のほうが広く取れます。

残る5社については、公式サイトで成婚の定義を確認できませんでした。

結婚した人の割合ではありません

どの会社の「成婚」も、入籍・結婚式を確認した数ではありません。 婚約または交際が一定段階に達した時点で成婚退会となります。「成婚率◯%」を「◯%が結婚した」と読み替えることはできません。

分母を公開しているのはフィオーレだけでした

各社が成婚に関してどこまで公開しているかを一覧にしました。

スクロールできます
会社成婚率の表示算出根拠(分母)の公開成婚の定義
フィオーレ52.0%(2012〜2025年)あり記載なし
サンマリエ1年以内の成婚率86.3%あり(成婚退会者)あり
パートナーエージェント成婚率No.1(DRC調べ)確認できず確認できず
IBJメンバーズ率の表示は確認できずあり
オーネット率の表示は確認できず確認できず
ツヴァイ率ではなく成婚組数を公表確認できず
エン婚活エージェント率ではなく累計成婚数を公表確認できず

出典:各社公式サイト(2026年8月14日確認)

フィオーレの52.0%は検証できます

公式の注記に、分子と分母の実数が両方書かれています。

成婚率 2012年〜2025年 52.0%

※2012年〜2025年の全退会者(16,692名)のうち、当社サービスを利用して成婚退会された方(8,684名)の割合

8,684 ÷ 16,692 = 52.02%。計算が合います。

ただし分母は「退会者」であって「入会者」ではありません。 在籍中の会員は含まれていません。「入会した人のうち何%が成婚するか」を示す数字ではなく、「退会した人のうち何%が成婚を理由とする退会だったか」を示す数字です。

この2つは別の指標です。とはいえ、分母が何かを明示している点で、他社の表示とは性質が違います。

サンマリエの「86.3%」は成婚率ではありません

サンマリエの「1年以内の成婚率86.3%」には、次の注記が付いています。

※2023年1月〜2024年12月の成婚退会者実績

分母は「成婚退会者」です。 つまりこの数字が意味しているのは、

  • ◯ 成婚退会した人のうち、86.3%は活動1年以内だった
  • ✕ 入会した人の86.3%が1年以内に成婚した

活動期間の分布であって、成婚のしやすさを示す数字ではありません。 すでに成婚した人だけを集めて「その人たちは何年で成婚したか」を数えているため、成婚しなかった人は最初から数えられていません。

フィオーレの52.0%と並べてはいけません

フィオーレの52.0%は分母が「全退会者」、サンマリエの86.3%は分母が「成婚退会者」です。分母が違うので、52.0%と86.3%を比べて「サンマリエのほうが高い」とは言えません。 数字の大きさではなく、何を何で割ったかを見てください。

「成婚率No.1」という表示の見方

パートナーエージェントは「成婚率No.1」と表示しており、調査主体(株式会社DRC調べ)が明示されています。

景品表示法の観点では、調査主体が示されていること自体は評価できる点です。ただし当サイトが公式サイトで確認した範囲では、調査の実施時点と、そこで用いられた成婚率の定義は記載を確認できませんでした。

そのため当サイトでは、この表示を「パートナーエージェントの成婚率が他社より高い」という事実としては扱わず、「同社が株式会社DRC調べとして表示している」という形でのみ紹介しています。

同じ考え方を、他社のNo.1表示にも適用しています。

スクロールできます
表示会社調査主体調査時点
成婚率No.1パートナーエージェント株式会社DRC確認できず
登録会員数No.1サンマリエ日本マーケティングリサーチ機構2022年12月末時点
業界No.1の会員数IBJメンバーズ日本マーケティングリサーチ機構2024年12月末時点
オンライン結婚相談所成婚実績No.1エン婚活エージェントTPCマーケティングリサーチ2024年3月18日〜29日

出典:各社公式サイト(2026年8月14日確認)

調査時点が4年近く前のものもあります。 No.1表示を見たときは、誰がいつ調べたのかまで確認してください。

ツヴァイの数字を割り算してはいけない理由

ツヴァイは成婚率を表示していませんが、実数を公開しています。

スクロールできます
指標2021年2025年
新規入会者数9,404名14,564名
お見合い数76,146件196,489件
成婚組数1,573組3,628組

出典:zwei.com(2026年8月14日確認)

ここで「3,628組 ÷ 14,564名 = 24.9%」という計算をしたくなりますが、この割り算は成立しません。

  • 単位が違います。分子は「組」、分母は「名」です
  • ツヴァイはIBJネットワークを利用しており、成婚した相手がツヴァイ会員とは限りません。1組の中にツヴァイ会員が1名の場合と2名の場合があります
  • その年に入会した人がその年に成婚するとは限りません。分母と分子の期間が対応していません

公表されていない率を、公表されている実数から作らないでください。 当サイトも作りません。

成婚率の代わりに何を見ればよいでしょうか

成婚率が比較に使えないとすると、何を見るかという話になります。当サイトが確認できた範囲で、定義が明確で、会社をまたいで比べられる項目を挙げます。

【総額】 初期費用+月会費×活動月数+成婚料。計算式が同じなら会社をまたいで比べられます。掲載9社(総額を計算できる8社・26ケース)で178,200円から1,018,000円の幅がありました。

【接触の機会】 月あたりの紹介人数、検索の申込可能数。数字で公開している会社が多く、意味も明確です。

【担当者の体制】 カウンセラー1人あたりの担当会員数。IBJメンバーズは約60人と公開しています。

具体的には、次のような数字が公式サイトで確認できました。

項目確認できた内容
紹介人数エン婚活エージェント「毎月6名以上」/サンマリエ ハンドメイド紹介1名/月(全コース共通)
検索の申込可能数サンマリエ 10名/20名/30名(月・コース別)/パートナーエージェント 年間最大768人(紹介・検索の合計)
カウンセラー1人あたりIBJメンバーズ 約60人
年代別の会員構成パートナーエージェントが男女別・4区分の比率を公開
エリア別の会員数フィオーレが9エリアの実数を公開
入会資格ツヴァイが年齢・収入要件と必要書類を明記/IBJメンバーズが年齢の上下限を明記

出典:各社公式サイト(2026年8月14日確認)

成婚率より、これらのほうが自分の状況に当てはめて考えられます。 「自分の年代の会員がどれくらいいるか」「月に何人と接点を持てるか」は、成婚率と違って定義が揺れません。

無料相談で聞くとよい質問

成婚率を聞くのではなく、「その数字の分母は何ですか」と聞いてください。答えられない場合、その数字は比較には使えません。あわせて「成婚とはどの時点を指しますか」「私と同年代の会員は何名くらいいますか」を聞くと、実態がつかめます。

参考:成婚した人はどれくらい活動しているか(IBJ成婚白書)

会社ごとの成婚率は比較できませんが、「成婚した人がどう活動したか」の公表データはあります。IBJ成婚白書(2025年)によると:

  • お見合い回数10〜12回の帯で成婚率45.8%(ピーク)。それ以上重ねても頭打ち〜減少
  • 成婚者の約8割が「お見合い25回以内・交際180日以内」に収まる
  • 交際約120日が結婚を決断する分岐点

出典:IBJ成婚白書 第3回(2026年8月16日確認)。IBJ結婚相談所ネットワークの成婚会員19,112名(2025年1〜12月)の調査で、業界全体の統計ではありません

会社選びの指標にはなりませんが、自分の活動量の目安としては使えます。「お見合い10回・半年」をひとつの区切りに設計する考え方は、このデータと整合的です。

よくある質問

成婚率が高い結婚相談所はどこですか。

会社をまたいで比べられる形の成婚率は公表されていないため、当サイトでは順位を付けていません。主要7社のうち算出根拠を公開していたのはフィオーレ(52.0%・分母は2012〜2025年の全退会者16,692名)とサンマリエ(86.3%・分母は成婚退会者)で、分母が違うため直接比べられません。

成婚率50%は高いのでしょうか。

分母が何かによります。フィオーレの52.0%は「退会した人のうち成婚を理由とする退会だった割合」で、入会者を分母にした数字ではありません。同じ定義で計算した他社の数値がないため、高いか低いかを判断する基準がありません。

「成婚」は結婚したという意味ですか。

違います。IBJメンバーズは「プロポーズが成功し婚約した時点」、サンマリエは「婚約・結婚の意思が固まっている状態、もしくはそれに近しい状態で退会すること」と定義しています。入籍や結婚式の確認ではありません。

「成婚率No.1」と書いてあれば信用してよいですか。

調査主体・調査時点・成婚率の定義の3つを確認してください。当サイトが確認した範囲では、調査主体は明示されていても調査時点や定義まで記載されている例は多くありませんでした。調査が2022年時点のNo.1表示も確認しています。

成婚率を公表していない会社は避けたほうがよいですか。

そうとは限りません。定義が揺れる指標を数字で出さない判断もあり得ます。ツヴァイのように率ではなく成婚組数の実数を公開している会社もあります。公表の有無より、公表しているものの中身が検証できるかで見てください。

何を基準に選べばよいですか。

総額(計算式が同じなら比較可)、月あたりの紹介人数・検索申込枠、自分の年代の会員構成、カウンセラー1人あたりの担当数など、定義が明確な項目で比べることをおすすめします。

まとめ

  • 主要7社のうち、成婚率の算出根拠を公開していたのはフィオーレの1社(2026年8月14日確認)
  • 「成婚」の定義を明記していたのはIBJメンバーズとサンマリエの2社。定義の範囲は同じではない
  • フィオーレの52.0%は分母が「全退会者」。入会者を分母にした数字ではない
  • サンマリエの86.3%は分母が「成婚退会者」。活動期間の分布であって成婚率ではない
  • 分母が違う数字を並べて大小を論じることはできない
  • ツヴァイの成婚組数と新規入会者数を割り算しても成婚率にはならない(単位も期間も対応していない)
  • 比べるなら、総額・紹介人数・年代別構成・担当者数など定義が揺れない項目を見る
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この記事を書いた人

結婚相談所の料金・サービス内容を各社の公式サイトから取り直し、確認日を明記して掲載しています。出典のない口コミや体験談は掲載しません。

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