結婚相談所は、仲人型・データマッチング型・オンライン完結型の3つに分けると整理しやすくなります。この型の違いがそのまま料金の作りの違いになっているため、型を知らずに各社を並べると、「なぜ総額が178,200円から1,018,000円まで約5.7倍も開くのか」が読めません。
この記事では、3つの型の仕組みを説明したうえで、当サイトが掲載している9社がどの型にあたるかを各社公式サイトの記述から整理します。あわせて、会員数の読み方を誤らせる「連盟(ネットワーク)」の仕組みも解説します。
「仲人型」「データマッチング型」といった型の名称は業界で厳密に統一された定義があるわけではなく、本記事の分類は各社公式サイトの記述(2026年8月時点で確認)にもとづく当サイトの整理です。優劣を示すものではありません。各社のサービス内容は変わるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
結婚相談所の3つの型


| 型 | 出会いの起点 | 人の関与 |
| 仲人型 | 担当者(カウンセラー・仲人)による紹介 | 多い。お見合いの調整や交際の相談まで担当者が入る |
| データマッチング型 | 希望条件のマッチングと会員検索 | 基本は自分で活動。担当者は後方支援 |
| オンライン完結型 | データマッチング+検索(すべてオンライン) | 店舗を持たず、面談もオンラインか電話 |
仲人型:人が紹介し、人が伴走します
担当者が会員の人柄や希望を把握したうえで相手を紹介し、お見合いの日程調整から交際中の相談、プロポーズの段取りまで関与する型です。
たとえばIBJメンバーズは、カウンセラー1人あたりの担当会員数を約60人と公表して少人数担当制を打ち出しています。サンマリエは担当者が選ぶ「ハンドメイド紹介」を紹介の柱にしています(いずれも2026年8月14日に公式サイトで確認)。ムスベルも「本物の仲人がいる結婚相談所」を掲げる仲人型で、成婚料は330,000円と主要7社の標準(220,000円)より高い設定です(2026年8月16日確認)。
今回整理した代表プランでは、人的サポートが厚いプランほど初期費用・成婚料が高い傾向があります。仲人型の各社は初期費用が10万円を超え、成婚料220,000円が設定されているのが標準形です。
データマッチング型:システムが候補を出し、自分で選びます
入会時に登録した希望条件をもとにシステムが定期的に候補者を紹介し、あわせて自分でも会員検索で申し込む型です。
オーネットは基本プランを「データマッチングやオーネット会員検索、担当アドバイザーによるサポートなど、基本サービスをしっかり押さえたプラン」と説明しています(2026年8月16日確認)。ツヴァイも「紹介書」による条件マッチングを出会いの基本に置いています。ノッツェも検索マッチングシステム「結婚ナビ」を基本とするデータマッチング型で、カウンセラーが紹介まで行うアシストコースを併設しています(2026年8月16日確認)。
担当者は困ったときに相談する後方支援が中心で、その分だけ月会費・成婚料が抑えられます。 オーネットの基本プラン(オーネットプラン)とツヴァイの紹介プランは、いずれも成婚料0円です。
オンライン完結型:店舗を持たない分だけ安くなります
登録からお見合いの実施までをオンラインで行う型です。掲載9社ではエン婚活エージェントがこれにあたり、公式サイトは「登録からコンタクト(お見合い)の実施まで、オンラインで完結できます」と記載しています(2026年8月14日確認)。
店舗を持たないため、年齢を問わず選べるサービスとしては、総額を計算できる8社の中で最安(1年総額231,000円・当サイト算出)です。オンラインだからサポートがないわけではなく、公式サイトは「専任アドバイザーが一人ひとりに寄り添い」「相談回数の上限もありません」と記載しています。ただし対面での面談はなく、相談はオンラインか電話になります。店舗の有無を重視する方は店舗の47都道府県比較をご覧ください。
掲載9社はどの型にあたるか【2026年8月時点】
実際の各社は1つの型に収まらず、複数の仕組みを組み合わせているのが現実です。主な型と、併用している仕組みを分けて整理しました。
| 会社 | 主な型 | 併用している仕組み(公式の記述より) |
| IBJメンバーズ | 仲人型 | カウンセラー約60人担当制。IBJの会員検索 |
| サンマリエ | 仲人型 | ハンドメイド紹介+IBJS検索(月10〜30名) |
| パートナーエージェント | 仲人型 | コンシェルジュの紹介+検索。年間最大紹介・検索可能数768人 |
| オーネット | データマッチング型 | データマッチング+会員検索。上位プランはアドバイザー伴走、IBJプランはIBJのお見合いも |
| ツヴァイ | データマッチング型 | 紹介書(条件マッチング)を基本に、IBJプランでは検索・お見合いを追加(9つの出会い方) |
| フィオーレ | 併用型 | リミテッドコースはAIマッチング紹介中心、フィオーレコースは担当者のフルサポート |
| ムスベル | 仲人型 | 「本物の仲人がいる結婚相談所」。3連盟(BIU・JBA・TMS)加盟 |
| ノッツェ | データマッチング型 | 検索システム「結婚ナビ」+カウンセラー紹介のアシストコース併設 |
| エン婚活エージェント | オンライン完結型 | 毎月6名以上の条件マッチング紹介+検索 |
出典:各社公式サイト(オーネット・ムスベル・ノッツェは2026年8月16日、他は2026年8月14日確認)
オーネット・ツヴァイ・フィオーレは、選ぶプランによって型が実質的に変わります。たとえばツヴァイは、紹介プランならデータマッチング型に近く、IBJプランなら検索とお見合い調整が加わって仲人型に近づきます。「会社で選ぶ」より先に「どの型で活動したいか」を決めるほうが、プラン選びで迷いません。
型によって料金の作りが違います
型の違いは、そのまま料金の構造に表れます。1年活動して成婚した場合の総額(当サイト算出・税込)を型ごとに見るとこうなります。
| 型 | 代表例(1年総額・当サイト算出) | 料金の特徴 |
| オンライン完結型 | エン婚活エージェント 231,000円 | 初期費用が登録料33,000円のみ。成婚料0円 |
| データマッチング型の成婚料0円プラン | ツヴァイ紹介プラン 310,200円/オーネットプラン 314,600円 | 初期費用約12万円+月会費。成婚料0円 |
| 仲人型・お見合い連携のプラン | 354,200円〜1,018,000円 | 初期費用が高く、成婚料220,000円(ムスベルは330,000円)が中心 |
出典:結婚相談所の料金相場で算出した26ケースより。計算式・全ケースの一覧は同記事参照
なお、この帯に収まらない例外もあります。45歳以上限定のオーネット スーペリア(178,200円)は年齢条件つきの最安、フィオーレのリミテッドコース(成婚料110,000円)とフィオーレコース(活動期間が定められた構成・成婚料無料)は中間的な設計です。例外まで含めた全26ケースは料金記事で確認できます(ノッツェは成婚料が公式サイトで確認できないため総額の比較に含めていません)。
「人的サポートが厚いプランほど、初期費用と成婚料が高い」——今回の代表プランにはこの傾向があります。料金はサポート量だけで決まるわけではなく、連盟の利用料や申込可能数、成功報酬にするか月会費に織り込むかという回収方式でも変わりますが、この傾向を知っていれば、料金表を見たときに「高い=ぼったくり」でも「安い=お得」でもなく、何にお金を払う設計なのかが読めるようになります。成婚料の考え方は成婚料の記事に詳しくまとめています。
仕組みの核心:「連盟」を知らないと会員数を読み違えます

種類と並んで、結婚相談所の仕組みでもう1つ知っておきたいのが連盟(会員ネットワーク)です。多くの相談所は、自社会員だけでなく外部ネットワークの会員とも出会える仕組みに加盟しています。
- IBJネットワーク:約4,300社の相談所が所属(ツヴァイ公式の表記)。オーネット・ツヴァイの「IBJプラン」、サンマリエのIBJS検索はここにつながります
- コネクトシップ/スクラム:パートナーエージェントが利用するネットワーク。エン婚活エージェントもコネクトシップを利用しています
この仕組みがあるため、各社が掲げる会員数は「自社の会員数」とは限りません。 実際に、各社の公式注記にはこうあります。
ツヴァイ「11.2万人」:2025年12月末時点のZWEI登録会員数24,480名と同月IBJ会員数104,859名の合計から重複16,946名を除いた人数(公式注記)
パートナーエージェント「192,000名」:コネクトシップ会員数25,000名、スクラム会員数67,000名、IBJ会員数100,000名の合計(公式注記)
つまりツヴァイ単独の会員は約2.4万人で、パートナーエージェントは単独の会員数を公表していません。自社会員と連盟会員の合算方法・重複控除・利用できるプランが各社で異なるため、公表会員数の大小だけでは「実際に申し込める相手の多さ」を公平に比較できません。 詳しくは大手の会員数を比べてはいけない理由にまとめています。
どの型が向いているか
優劣ではなく、何を優先するかで決まります。公式の記述から言える範囲で整理します。
- 紹介からお見合い調整まで任せたい → 仲人型(IBJメンバーズ・サンマリエ・パートナーエージェント)。費用は最も高い帯になります
- 費用を抑えて、自分のペースで検索・申込したい → データマッチング型の成婚料0円プラン(オーネットプラン・ツヴァイ紹介プラン)
- 店舗に行く時間がない・最安で始めたい → オンライン完結型(エン婚活エージェント)。対面面談がない点は事前に理解を
- 迷っている → 型で絞ってから会社を見る。選び方の記事で7社を順に検討できます
なお、どの型でも成婚率で会社を選ぶことはおすすめしません。定義が会社ごとに違い、横並びの比較ができないためです(成婚率の記事で検証しています)。
よくある質問

- 仲人型とデータマッチング型はどちらがよいですか。
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優劣ではなく設計の違いです。紹介からお見合い調整まで人に任せたいなら仲人型、費用を抑えて自分で検索・申込したいならデータマッチング型が合います。人の関与が増えるほど初期費用と成婚料が高くなる、という対応関係で選んでください。
- ハイブリッド型という言葉を聞きますが、どれのことですか。
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仲人型とデータマッチング型の仕組みを併用する形を指して使われることが多い言葉です。ただし定義は統一されておらず、当サイトの整理では主要7社の大半が何らかの形で複数の仕組みを併用しています。名称よりも「担当者がどこまで関与するか」「検索が使えるか」を公式サイトで確認するほうが確実です。
- マッチングアプリとデータマッチング型は何が違いますか。
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結婚相談所は入会時に独身証明書などの書類提出があり、成婚(婚約)を目的に退会する前提のサービスです。データマッチング型でも、書類確認・担当者への相談・お見合い調整の仕組みが付く点でアプリとは異なります。
- 連盟(IBJネットワークなど)に入っていれば、どの相談所でも同じ相手に会えますか。
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同じネットワークの会員に申し込める点は共通ですが、月あたりの申込可能数・お見合い調整の方法・サポート内容は会社とプランで異なります。また成婚料の発生条件も違います(同じIBJ連携でも、どの会員と成婚したかで0円と220,000円に分かれる例があります)。
- どの型が一番成婚しやすいですか。
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型ごとの成婚しやすさを比較できる公的なデータは確認できませんでした。各社の成婚率は定義が異なるため横並びの比較ができず、当サイトは成婚率による順位付けをしていません。
まとめ
- 結婚相談所は仲人型・データマッチング型・オンライン完結型の3つに整理できる。ただし実際の各社は仕組みを併用しており、プランによって型が変わる会社もある
- 代表プランでは人的サポートが厚いほど初期費用と成婚料が高い傾向(オンライン完結231,000円〜仲人型1,018,000円・当サイト算出)。ただし料金はサポート量だけでは決まらない
- 会員数は連盟込みの数字が多く、ツヴァイ単独は約2.4万人(公式注記)、パートナーエージェントは単独数を非公表。集計方法が異なるため、会員数の単純比較には向かない
- 会社より先に型を決めると、プラン選びで迷わない
